
「立ちっぱなしや座りっぱなしで腰が痛い」「デスクワークで姿勢が崩れて腰に違和感がある」 といった腰の悩み同様に、慢性的な肩こりに悩んでいませんか?
特に40代の女性は、仕事での責任が増えたり、家事・育児で無理な姿勢が続いたりすることで、肩や首への負担が蓄積しがちです。頭痛や吐き気を伴うほどつらい肩こりは、単なる疲れではなく、体の使い方や生活習慣に潜む根本的な原因からきているかもしれません。
本記事では、接骨院の視点から、治らない慢性肩こりの主な原因と、症状を和らげるセルフケア、そして根本改善を目指すための方法をわかりやすく解説します。自宅で手軽にできるセルフケア の一つとして、ぜひ活用してみてください。
【この記事で分かること】
- 肩こりの医学的な正体と、頭痛などの二次的な症状
- 40代女性に多い肩こりの主な原因タイプ
- つらい症状を和らげる効果的なセルフケア(ストレッチ・ツボ押し)
- セルフケアで改善しない場合の根本改善法
そもそも肩こりとは?医学的な基本知識

肩こりの正体は「筋肉の酸欠」
肩こりの多くは、首から肩、背中にかけての筋肉が持続的に緊張することで起こります。筋肉が緊張すると血管が圧迫され、血流が悪くなります 。
その結果、筋肉に必要な酸素や栄養が行き届かず、老廃物がたまることで、重さや痛みとして感じられます。これが「筋肉の酸欠」状態です。
肩こりが引き起こす「二次的な症状」
肩こりは、肩や首の不快感だけにとどまりません。首周りの筋肉が緊張することで神経や血管が圧迫され、以下のような二次的な症状を引き起こすことがあります。
- 緊張型頭痛:頭を締め付けられるような痛み
- 目の疲れ、眼精疲労
- 手のしびれやだるさ
- めまいや吐き気
これらの症状に心当たりがある方は、肩こりの根本原因へのアプローチが必要です。
40代女性の肩こり!主な3つの原因タイプ

40代女性の肩こりは、単なる筋肉疲労だけでなく、生活習慣や身体の変化が複雑に絡み合って生じます。あなたの肩こりがどのタイプに近いか、チェックしてみましょう。
肩こりの原因①:姿勢の歪み・猫背
在宅ワークや長時間のデスクワーク 、育児中の抱っこなど、前かがみの姿勢が長く続くと、猫背(円背)や巻き肩になりやすくなります。
特にスマートフォンの操作で頭が前に突き出たストレートネックは、重い頭を支える首と肩の筋肉に常に大きな負担をかけます。これが血行不良を招き、肩こりを慢性化させる最も大きな原因の一つです。

肩こりの原因②:血行不良と冷え
運動習慣がない 、あるいは座りっぱなしで 体を動かさない時間が長いと、全身の血流が悪くなります 。
また、季節を問わず肩や首を冷やすと、筋肉は防御反応として硬直し、さらに血流が滞ります 。
東洋医学では、体のエネルギー源である「腎」の働きが弱ると足腰の冷えや疲労感が現れるとされています。
冷えは血行不良を招き、肩こりにも直結します。
肩こりの原因③:精神的なストレスと緊張
仕事や家事、人間関係などで精神的なストレスを抱えていると、無意識のうちに体が緊張し、肩がすくんでしまうことがあります。
自律神経のうち、緊張を司る交感神経が優位になると筋肉が硬くなり、リラックス(副交感神経が優位な状態 )できず、慢性的な肩こりにつながります。イライラや不眠などの症状がある方は、ストレス性の肩こりかもしれません。
今すぐできる!症状別セルフケア

つらい肩こりを和らげる「温め方・冷やし方」
- 温める(基本):慢性的な肩こりは、温めるのが基本です。入浴や蒸しタオル、使い捨てカイロなどで患部を温めると、血管が広がり血流が改善し、老廃物の排出を促せます 。
- 冷やす(例外):急に痛みが強くなった、熱を持っている、腫れているなど炎症が疑われる場合は、冷やすことで症状の悪化を防げます。ただし、初期の急性期を過ぎたら温めに切り替えましょう。
腰痛において「冷やす」「温める」などの対処法についてはこちらでも解説しています。
デスクワーク中に効く簡単ストレッチ
筋肉がほぐれている入浴後や就寝前に行うと、ツボ刺激の浸透力も高まります。
- 肩甲骨まわし:両肩に手を置き、肘で大きく円を描くように前回し・後ろ回しをそれぞれ10回ずつ行います。
- 首の横倒し:姿勢を正し、片方の手で頭を軽く抑え、首を真横にゆっくりと倒します。反対側の首筋がじんわり伸びるのを5秒キープし、左右行います。
- 胸を開くストレッチ:椅子の背もたれにもたれかかるように胸を張り、肩甲骨を寄せる意識で深呼吸をします。

即効性あり!肩こりに効くツボ押し
手軽にできるセルフケアとして、腰痛にも効くツボと同様に、肩こりにも効果的なツボがあります。ツボを押す際の力加減は「痛気持ちいい」が基本です。強く押しすぎないよう注意しましょう 。
| ツボの名前 | 場所 | 効果・ポイント | 押し方 |
| 肩井(けんせい) | 首の付け根と肩先のちょうど中間 | 肩全体のこわばり、頭痛、首の疲れ | 中指・人差し指で、3~5秒押し、ゆっくり離す 。 |
| 合谷(ごうこく) | 手の甲、親指と人差し指の骨が交差するくぼみ | 全身の血行促進、自律神経の調整、ストレスによる緊張 | 反対側の親指で、やや強めに5秒押し、ゆっくり離す。 |
腰痛に効くツボ押しについてもご紹介していますので、併せてご覧ください。
根本改善を目指す!接骨院での施術内容

ツボ押しやストレッチを継続的に取り組んでも、「夕方になると必ず痛くなる」「一向に改善しない」といった場合は、セルフケアだけでは対応できない根本的な原因があるかもしれません。
姿勢の歪み・骨盤矯正
肩こりの根本原因の多くは、土台である骨盤や背骨の歪みからくるものです。特にデスクワークで座り続けることが多い方は、骨盤が後傾し、結果として猫背やストレートネックにつながります。
当院では、骨格のバランスを整える骨盤矯正や姿勢改善の施術を行い、肩にかかる負担自体を減らすことを目指しております。
筋緊張の緩和と血行促進
急性期を過ぎた慢性的な肩こりに対しては、硬くなった筋肉を電気治療で深部から緩めたり、手技療法(マッサージ)で血流を改善させたりします。
自己流では届きにくい深層筋へのアプローチや、疲労回復を促す施術は、慢性的な痛みの改善に非常に有効です。
専門家に相談すべき肩こりの症状
「なんとなく調子が悪い」で済まさず、以下のような症状が続く場合は、自己判断せず、専門の医療機関や接骨院を受診しましょう。
こんな症状は要注意
- 激しい頭痛が続き、市販薬でも治らない
- 手のしびれや脱力感がある
- 痛みが日に日に悪化する
- めまいや吐き気が頻繁に起こる
長引く痛みや異変がある場合は、すぐに専門家に相談することが、症状改善への近道となります 。
肩こりに関するよくある質問
Q1. 肩こりは放置しても大丈夫ですか?
放置は非推奨です。悪化すると頭痛や手のしびれにつながり、まれに心臓疾患など重い病気のサインである可能性もあります。症状が続く場合は、専門家にご相談ください。
Q2. 肩こりがひどいとき、マッサージは効果がありますか?
一時的な血行改善には有効です。しかし、原因である姿勢の歪みや骨格バランスを直さなければすぐに再発します。根本改善には、マッサージと骨格矯正の組み合わせが効果的です。
Q3. 寝具(枕やマットレス)は肩こりに関係ありますか?
大いに関係あります。合わない寝具は、睡眠中に首の不自然な姿勢を保つことになり、筋肉が常に緊張してしまいます。特に枕の高さが首の負担軽減には重要です。
まとめ|肩こりのない快適な毎日へ

肩こりの原因は、姿勢の歪み、血行不良、ストレスなど、人によって異なります。セルフケアを行う際は、ご自身の症状や生活習慣を振り返り、タイプに合ったツボ押しやストレッチを選んで継続的に取り組むことが大切です。
セルフケアは非常に有効な手段ですが、もしツボ押しだけで改善しない場合は 、接骨院や専門家のアドバイスを受けることも検討しましょう。根本的な原因にアプローチし、姿勢と体のバランスを整えることで、肩こりのない快適な毎日を取り戻しましょう。