
朝起きた瞬間、あるいは荷物を持ち上げたときに腰に激痛「ぎっくり腰かも…」と不安になったことはありませんか?ぎっくり腰は突然起こるため、正しい対処法を知らないと症状を悪化させてしまうことも。この記事では、ぎっくり腰になったときの正しい応急処置からNG行動、再発予防までを丁寧に解説します。
【この記事で分かること】
- ぎっくり腰の原因
- ぎっくり腰のなった時の対処法
- やってはいけないNG行動
- 接骨院や整骨院に行くべきかどうかの判断基準
- 再発を防ぐための生活習慣と予防法
ぎっくり腰とは?原因と症状の基本

ぎっくり腰は、医学的には「急性腰痛症」と呼ばれ、腰の筋肉・靭帯・関節などに急激な負担がかかって起こる強い痛みを伴う症状です。海外では「魔女の一撃」とも呼ばれるほど、突発的で激しい痛みが特徴です。
ぎっくり腰は、さまざまな要因が重なって発症します。特に以下のような動作や生活習慣が原因となることが多いです。
- 重い物を持ち上げる
- 急な姿勢の変化
- 無理なひねり動作
- 筋肉疲労
- 運動不足
- 寒さによる筋肉のこわばり
- ストレスによる筋緊張
症状としては、立ち上がれない、寝返りができない、咳やくしゃみでも腰が響くなど、日常生活に支障をきたします。
ぎっくり腰になったらどうする?その場の正しい対処法
ぎっくり腰を発症した直後は、まず「無理に動かさない」「炎症を悪化させない」ことが重要です。ここでは具体的な応急処置の方法を紹介します。
まずは安静に。横になる姿勢の取り方
無理に立ち上がろうとせず、痛みが少ない姿勢で横になりましょう。横向きで膝を軽く曲げ、背中を丸めた「胎児の姿勢」が、腰への負担を最小限に抑える体勢とされています。
冷やす or 温める?正しい判断とは
発症から48時間以内は「冷やす」のが基本です。氷のうや保冷剤をタオルで包み、15~20分冷やすことで炎症を抑える効果が期待できます。炎症が落ち着いたら「温める」ことで血流を促進し、回復を早めることができます。
腰痛において「冷やす」「温める」などの対処法については以下記事にて解説しています。
やってはいけない!ぎっくり腰のNG行動

無理なストレッチやマッサージ
「早く治したい」と思って強引に体を動かすのは逆効果です。特に初期段階でのストレッチやマッサージは、炎症を悪化させる恐れがあります。
長時間の入浴や温めすぎ
初期段階での過度な温めは炎症を助長する可能性があります。発症から2日はシャワーか短時間のぬるま湯入浴にとどめましょう。
痛みを我慢して無理に動く
「大丈夫」と思って家事や仕事を再開すると、腰への負担が再びかかり、症状が悪化したり長期化することがあります。
接骨院・整骨院には行くべき?判断基準と通院の目安

ぎっくり腰は多くの場合、安静と適切な対処で改善しますが、以下のようなケースでは早めに受診しましょう。
- 痛みが3日以上続く
- 足にしびれがある
- 痛みが日に日に悪化する
接骨院・整骨院では、電気治療や手技療法、骨格の調整などを通じて回復をサポートしてくれます。自己判断せず、専門家に相談することが大切です。
当院では、痛みの改善だけでなく、再発予防までを見据えたサポートを行っています。
症状が落ち着いた後も、再発を防ぐための正しい姿勢や体の使い方、筋力強化のための運動指導などを行い、腰に負担のかからない生活をサポートしています。
再発を防ぐには?ぎっくり腰の予防習慣
日常生活でできる腰の負担軽減
- 正しい姿勢を意識する
- 長時間同じ姿勢を取らない
- 物を持ち上げる際は膝を曲げて持つ
ちょっとした動作の癖が、腰に負担をかけています。日常の姿勢を見直すことが大切です。
簡単ストレッチ・筋トレで腰を守る
腰回りの筋肉を鍛えることで、腰への負担を軽減できます。ストレッチや体幹トレーニングを習慣化しましょう。
ぎっくり腰Q&A|よくある疑問に回答!
Q:動けるようになったらすぐ仕事してもいい?
A:無理は禁物。痛みが残っているうちは、再発リスクも高いため慎重に行動しましょう。
Q:コルセットは使ったほうがいい?
A:初期段階では腰を固定するために有効です。ただし、長期の使用は筋力低下を招くこともあるので注意。
Q:ぎっくり腰は癖になる?
A:はい。再発率が高い症状の一つです。生活習慣の見直しと筋力維持が予防に重要です。
まとめ|ぎっくり腰になったらまず落ち着いて

ぎっくり腰は誰にでも突然起こり得るものです。慌てずに正しい対処を行い、無理せず回復を目指しましょう。日々の姿勢や生活習慣を見直すことで、再発を防ぎ、快適な毎日を取り戻せます。